クレジットカードで商品を購入したあと、それを返品して現金化することができます。
自分で現金化を行う場合、シンプルにクレジットカードのショッピング機能を使い、商品を買って転売することでお金を得ることができますが、カードで購入した物の返品処理を使って現金を手に入れることもできます。
この記事では
- 返品処理を利用した現金化について
- 返品を利用した現金化の違法性
- 電子マネーを使って現金化
などについて解説します。
返品処理を利用した現金化について
クレジットカードで商品を購入しても、時には購入した商品に欠陥があったり、誤って購入したり、購入後でも気が変わったりすることもありますね。
そんなときは返品処理を行うことができます。
欠陥品などであれば代わりの商品と交換するだけで済みますが、間違って購入したり、購入後に気が変わったという場合は返品処理になります。
現金で支払った場合、お店側はもちろん現金で返してくれますが、カード払いをした場合、現金で返金されるかクレジットのキャンセル扱いになるか2通りあります。
どちらになるかは、商品を返品するタイミングやお店によって異なります。
まず、カード払いでの返品手続きの手順を見てみましょう。
- 返品の依頼
- キャンセル処理
購入したお店に商品と決済に使ったクレジットカード、レシートを持っていき、返品したい旨申し出ます。
カード会社に返品やキャンセルしたいと直接連絡しても手続きはできません。
お店側でカード決済の機器に再度クレジットカードを通し、キャンセル処理を行います。
このようにクレジットカードの返品処理は、原則、カードのキャンセル処理で済んでしまうため、現金で返金されることはありません。
ですから、返品処理を使った現金化は難しくなっています。
各カード会社のキャンセル処理についての対応を見てみましょう。
ご利用分とキャンセル分の売上データの到着が同月の締め内の場合、同月のご利用代金明細書上で相殺します。
締め日を過ぎてキャンセルデータが到着した場合、翌月以降に他のご利用分と相殺します。
※ご利用後すぐのキャンセルの場合、ご利用分・キャンセル分共に明細の表示がされないことがあります。
※キャンセル分を相殺するご利用分がない場合等は、お支払いに設定の口座へ直接ジェーシービーより振込で返金する場合があります。
連絡をしていただくのは商品を購入した店舗(加盟店)となります。
弊社にご連絡をいただきましてもキャンセル処理を行うことはできませんのでご注意ください。
カードをご利用された翌月5日までにキャンセル情報が届いた場合は、当該ご利用分の取り消しを行わせていただきます。
カードをご利用された翌月6日以降にキャンセル情報が届いた場合は、一度キャンセルしたご利用分が請求され、翌月のご請求金額から調整をさせていただきます。
このようにほとんどのカード会社がキャンセル手続き(利用額内で相殺)だけで完了しています。
そう考えると返品処理を使っても全く現金化ができないということになります。
しかし、まったく手がないわけではありません。
返品を使った現金化方法
返品処理方法はお店によって異なります。
中には手続きが面倒なので、現金で返金するところもあります。
しかし、クレジットカード決済はお店側が決済手数料をカード会社に支払うため、現金で返金するとその分お店側は手数料分を損してしまいます。
そのため多くのお店で現金で返金せずにキャンセル処理で手続きを行っています。
最近ではこのようにクレジットカードの返品を使って現金化するのが難しくなっていますが、電子マネーを使うことで現金化できることもあります。
クレジットカードから現金で返金される電子マネーにチャージして支払いし、返品すれば現金が受け取れます。
なお、セブン-イレブンでの商品返品は、購入金額から付与されたポイントを差引いた金額が返金されます。
取引の取消にはお客様のカードのタッチが必要になります。
翌日以降の取消はできかねますので、あらかじめご了承ください。
また、楽天Edy、交通系電子マネー、nanaco、WAONは、当日中を含め、取消は出来かねます。
それぞれ現金での返金をお願いします。
nanacoの公式サイトによると、nanacoは現金での返金になると記載されています。
また、お店の決済サービスによって上記のように、多くの電子マネーが現金で返金されることもあります。
このようにクレジットカードで返品するよりも電子マネーを使って返品するほうがはるかに現金で返金される可能性が高いです。
ただし、電子マネー発行元の関連店で返品する場合は、電子マネーへの返金になります。
例えば、イオンでWAONを使って返品した場合、キャンセル処理が行われ、WAONに返金されるだけです。
WAONは現金化での利用はできません。
イオンカードでのキャンセル処理は現金で口座へ返金される?
イオンカードで決済後に返品した場合、キャンセル処理が行われ返金が発生すると、請求額からの差し引き、もしくは引き落とし後に登録してある口座に返金されます。
カード決済のタイミングによっては引き落としされてしまうこともありますが、後日引き落としの口座に返金してもらえるので、これを待てば現金化ができますが、なかなかピンポイントで狙うのも難しいですよね。また、いつ口座に返金してもらえるのか分かりません。
ドン・キホーテでの現金化は難しい
以前はドン・キホーテで返品すると現金で返金されていたため、ドン・キホーテで現金化ができると噂になっていました。
しかし、現在ではドン・キホーテでも現金で返金をしてもらえません。
やはり手数料の問題が1番大きいと考えられます。
現金で返金するとお店は決済手数料分がマイナスとなります。
あとでカード会社に連絡して返品分の手数料を返してもらうこともできません。
原則として、返品をした場合「カードのキャンセル処理」を行うことになっていますので、ドン・キホーテでも同様にカードのキャンセル処理を行っているはずです。
現金で返金してほしいと訴えても、現金が受け取れることはほぼありません。
クレジットカードに付与されたポイントはマイナスされる
クレジットカードを使って決済をすれば、決められた分のポイントがもらえます。
キャンペーンやカードの種類によってはポイントが2倍から5倍になることもあります。
しかし、返品を申し出てキャンセル処理が行われれば、もちろんそこで付与されたポイントはマイナスされます。
購入時に付与されたポイントは、返金のタイミングで差し引かれます。
なお、返金分のポイントを消費していた場合は、ポイント残高がマイナスになります。
以前、クレジットカードの中には、返品してもポイントは付与されたままのものもありました。それを利用してポイントを荒稼ぎする人もいましたが、現在ではどこのカード会社もポイントは差し引いています。
キャンセルの相殺のタイミングでポイントがマイナスされます。
付与されてすぐにそのポイントを使ってしまったとしても、マイナスとしてポイント履歴が残り、次回以降はそのマイナスのポイントから付与されていくことになります。
ネットショッピングでカード決済した場合の返金処理
ネットショッピングでカード決済して返品する場合、まずはオンラインショップに返品したい旨連絡します。
そのショップがキャンセル処理を行い、カード会社へ情報が届き、決済はキャンセルされます。タイミングによっては請求されてしまうかもしれませんが、翌月に相殺されます。
または相殺する分がなければ引き落とし口座へ返金されます。
このように基本的にはネットショッピングの場合もキャンセル処理になり、相殺されます。
カード会社の締めのタイミングによっては現金で振込み返金となることもあります。
ネットショッピングの場合、商品はお店に送ることになり、その際の送料は自己負担になることが多いです。
返品で手数料がかかることもある
一般的にクレジットカード決済後のキャンセルで手数料がかかることはありません。
しかし、JRではきっぷの払い戻しをする際、手数料がかかります。
また、楽天市場などの加盟店によっては返品ができなかったり、手数料を取ることもあります。
お店の規約に書かれていると思いますので、返品やキャンセルについて事前に確認しておきましょう。
返品を利用した現金化の違法性
返品はどこのお店でも日常的に取り扱われています。
間違えて購入したり、やっぱり必要なくなったなど理由は様々ですが、多くのお店で返品は行われています。
ただし、食品など一部商品は返品ができない旨レジ付近に書かれていることもありますから、購入前に何が返品できないのか確認しておくと良いでしょう。
返品は普通に行われていることなので、何ら違法になることはありません。
ただし、クレジットカード会社の規約では以下のように書かれています。
10.会員は、現金を取得する目的として商品・権利の購入または役務の提供などにカードのショッピング枠、ショッピング残高枠(第19条第2項に定めるものをいう。)を利用すること(以下「ショッピング枠現金化」という。)はできません。なお、ショッピング枠現金化には以下の方式等がありますが、現金を取得することを目的とするショッピング利用である限り、方式のいかんにかかわらず、禁止の対象となります。
・・・・・
2.カードの所有権は当社に属し、カードおよびカード情報はカード表面に印字された会員本人以外は使用できないものとします。また、会員は現行紙幣・紙幣の購入、または現金化を目的として商品・サービスの購入などにカードのショッピング枠を使用してはならず、または違法な取引に使用してはなりません。
2.当社は、会員が利用枠を超えた利用をした場合もしくは利用をしようとした場合、利用枠以内であっても短時間に換金性商品を連続して購入する等カードの利用状況が不審な場合または延滞が発生する等のカード利用に係る債務の支払状況等の事情によっては、カードショッピング、キャッシングリボおよび海外キャッシュサービスの全部または一部の利用を一時的にお断りすることがあります。
返品での現金化が禁止とは書かれていませんが、現金化を目的とした使い方は規約で禁止されています。
違法ではありませんが、カード会社の規約には違反する行為ですからクレジットカードが利用停止になったり、会員資格が取り消され強制退会させられることがありえます。
また、電子マネーを使った返品での現金化も同様にバレてしまえば違反行為になります。
返品するより他の現金化方法を使ったほうが無難
返品を使った現金化は様々なデメリットがあります。
- お店側に迷惑がかかる
- 確実性がない
- お店側に目を付けられる
クレジットカードのキャンセル処理をしたり、または現金での返金(手数料分お店側は損)といった手間や迷惑がお店にかかってしまいます。
現金化目的で返品すると自分でも申し訳ないという気持ちになり、ストレスも感じるかもしれませんね。
現金で返金するお店は現在では少なくなっています。
どこのお店が現金で返金してくれるのか調べなければなりませんし、お店が限られてしまいます。確実に現金化できる他の方法を使ったほうが賢い選択といえます。
同じお店で何度も繰り返し返品していると、お店側からも不審に思われ、出入り禁止にされる可能性もありますね。
現金化するならあまり人に迷惑をかけずに行ったほうがいいでしょう。
返品を使って現金化できれば100%でカード現金化ができることになりますから、非常に魅力的な方法です。
しかし複数回繰り返せば現金化目的ではないかと疑われてしまうためバレやすいのです。
また、上手くいってもお店側には現金化目的で返品処理をさせるわけですから迷惑行為といえます。
このようなことから現金化目的での返品は避けたほうがいいと言えるでしょう。
クレジットカード現金化業者を利用して現金化したり、商品を購入して転売したりヤフオクで売ったりするほうが現金化しやすいといえます。
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クレジットカードの現金化は急なお金の工面に便利ですが、やり方によっては手間や時間が掛かり面倒です。
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