クレジットカード現金化は自分でやることもできますが、現金化業者に依頼することで現金化してもらえます。
自分でやる(金券の買取など)にしても、業者でやるにしても、身分証の提出は必要です。
これには、本人確認のためなのはもちろんのこと、古物商法の規定があることも関係しています。
クレジットカードの現金化は、キャッシングやカードローンなどの融資とは違い、商品購入や買取といった方法で現金をつくります。
そのため、キャッシングやカードローンで身分証が必要な理由とも違います。
この記事では、
- クレジットカード現金化で身分証明書が必要な理由
- 現金化で必要な身分証明書の種類
- 身分証明書の送り方
などについて解説します。
クレジットカード現金化に身分証明書が必要な理由
現金化業者で現金化する場合に、身分証明書の提示が必要とお話しましたが、自分で現金化する場合にも身分証明書が必要です。
自分で現金化する場合は、金券ショップや買取サイトを利用することになります。
この場合、かならず身分証の提示が求められます。
街のリサイクルショップでも買取を申し込むときに身分証明書の提示が要求されますよね。
これは、法律で決められていて、買取店での商品買取には、本人確認のために身分証明書の提示が必要になります。
古物営業法によって定められている
買取店や買取サイトは「古物営業法」に従って営業をしなければならず、この古物営業法の中に身分証に関する内容が含まれています。
古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため、次の各号のいずれかに掲げる措置をとらなければならない。
1. 相手方の住所、氏名、職業及び年齢を確認すること。
2. 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢が記載された文書(その者の署名のあるものに限る。)の交付を受けること。
3. 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によつて認識することができない方法をいう。以下同じ。)による記録であつて、これらの情報についてその者による電子署名(電子署名及び認証業務に関する法律(平成12年法律第102号)第2条第1項に規定する電子署名をいい、当該電子署名について同法第4条第1項又は第15条第1項の認定を受けた者により同法第2条第2項に規定する証明がされるものに限る。)が行われているものの提供を受けること。
4. 前3号に掲げるもののほか、これらに準ずる措置として国家公安委員会規則で定めるもの【則】第15条《改正》平14法1152 前項の規定にかかわらず、次に掲げる場合には、同項に規定する措置をとることを要しない。
1.対価の総額が国家公安委員会規則で定める金額未満である取引をする場合(特に前項に規定する措置をとる必要があるものとして国家公安委員会規則で定める古物に係る取引をする場合を除く。)
2.自己が売却した物品を当該売却の相手方から買い受ける場合
【則】第16条《追加》平14法1153 古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとする場合において、当該古物について不正品の疑いがあると認めるときは、直ちに、警察官にその旨を申告しなければならない。
主にここに記載されている「相手方からその住所、氏名、職業及び年齢が記載された文書(その者の署名のあるものに限る。)の交付を受けること。」が身分証明書の提示を指し、古物営業法は昭和24年頃に出来た古い法律で、もともとは質屋などが中古品を買い取る際、盗品でないことなどを確認するために本人確認を求める義務を課す法律です。
現在でも盗品や詐欺など悪用された物でないか、全ての中古品の買取の業者で身分証の確認をする義務を負っています。
古本屋やブランド買取業者に物を売ったことがある方は、身分証の提示を求められたことがあると思います。
身近なお店でもこのような手続きを取っていますが、クレジットカード現金化業者も古物営業法に則って同様の義務が課せられているため、身分証の提示を求めているのです。
身分証明書の提示はあまり不安に思う必要はない
現金化するのに「なんで身分証の提示が必要なんだろう」と疑問になっている方もいると思います。
しかし、普通に考えて、買取店で必要なので、現金化業者も同様の義務を負っているだけのことです。
クレジットカード現金化は、買った商品を即買い取りするわけですから盗品を売るということは仕組み上ありえませんが、法律上、一応そのような手続きを取る必要があるということです。
提示した身分証明書のコピーまたは身分証明書の画像は、しばらく保管され、一定期間を過ぎると破棄されます。
万が一、現金化に使われたクレジットカードが第三者の物である可能性も否定できませんし、そのような場合のためにも保管されていますが、それ以外では形式上保管されているに過ぎません。
キャッシュバック式の現金化でも身分証明書の提示は必要
近年では、商品買取式の現金化よりも「キャッシュバック式」を採用している現金化業者のほうが多くあります。
キャッシュバック式の現金化は、業者が指定したサイトで商品を購入し、その購入のキャッシュバックとして現金を受け取るという仕組みです。
ネットショッピングをしているので、後日商品が届きます。
買い取り式と違い、利用後には購入した商品も手元に残るのが特徴です。
このキャッシュバック式の現金化は、「キャッシュバック付きの商品」を販売しているという形なので身分証明書の提示は必要なさそうですよね。
一般的なお店でもキャンペーンで「今ならキャッシュバックがつきます」といった謳い文句で商品を販売していることもありますし、そのような商品を購入するのに、身分証明書の提示などしません。
ですが、キャッシュバック式の業者を利用する場合も身分証の提示が求められることがほとんどです。
キャッシュバック式の場合、古物営業法の許可はなくてもいいのに、なぜ身分証を提示させるのでしょうか。
その理由として、買取式同様クレジットカードの名義が本人であるかどうか確認するためです。
もしそのカードが盗難品や第三者のカードであれば、現金化業者側としても警察やカード会社から事情聴取されるなどのトラブルに遭ってしまいます。
そうならないためにも、キャッシュバック式の現金化業者の多くは本人確認を行っています。
身分証明書の提示は面倒だけど必須
ここまで説明した通り、現金化をするのに身分証明書の提示は必要です。
逆に、身分証明書の提示が不要の業者があれば悪徳業者の可能性もあります。
必要な手続きを踏まずに現金化することは通常あり得ません。
優良業者であれば、古物営業許可番号がサイトに記載されていますし、手続きもきちんと行われます。
サイトに手数料や手順なども分かりやすく書かれていますし、利用者のことを一番に考えてくれています。
身分証の提示は法律を守るために必要なことですから、提示を求められてもすぐに不安になることはありません。
悪徳業者には注意して、業者の選定は十分行ってから申込みしましょう。
クレジットカード現金化で使う身分証明書とは
では、現金化ではどのような身分証明書が有効なのでしょうか。
身分証明書の種類
一般的に以下のような身分証明書の提出が求められています。
- 運転免許証
- パスポート
- 個人番号カード
- 年金手帳
- 健康保険証
- 学生証(満20歳以上)
- 在留カード
公的に身分証と認めてあるものなら問題ありません。
業者によっては、「顔写真のある身分証」などの条件もあるので、利用前に確認しておくと良いでしょう。
現金化では「身分証」と「クレジットカード」、「振込み口座」が必要となりますのでこの3点を準備しておきましょう。
身分証明書の送り方
身分証明書はメールやLINEなどに添付して送るよう指示されます。
その際、送る画像は身分証明書だけでなく、「身分証明書と自分が一緒に写った画像」が要求されることがあります。
このような本人確認の方法をセルフィーIDといったりします。
最近では、ネット銀行などの口座開設でも使われる本人確認の手法で一般的になってきています。
なぜ、このような手順が必要かというと、身分証明書だけ送っても本当に申込者本人のものかどうか分からず、第三者がなりすまして利用していることも考えられます
そのため、本当に本人のものなのかどうか確認するために、身分証と自分が一緒に写っている写真を要求されるのです。
ですから、業者によっては、顔写真付きの身分証明書以外受け付けてもらえないこともあります。
必要以上のことは教えない
クレジットカード現金化を初めて利用する人は不慣れで、手続きについてあまり知らないことが多いですね。
悪徳業者は、そこに付け込んで上手い理由を使って、申込み者から様々な個人情報を引き出そうとします。
例えば今までの例を挙げると、カードの暗証番号、年収、貯金額、家族構成などの情報を聞いてきます。
- カードの暗証番号
- 年収
- 貯金額
- 家族構成
・・・カードの不正利用をするため
・・・闇金などの情報を流すため
・・・支払い能力を確認、金額によっては騙し取るため
・・・連帯保証人がいるか(闇金を利用させたあと代わりに支払える人がいるか)
クレジットカード現金化で業者に教えるべき情報は、「身分証明書の情報」と現金を振込みしてもらうための「金融機関の口座」だけです。
身分証明書を送ってしまうと住所は知られてしまうため、悪徳業者であれば流出させられたり、家に押しかけられたり、勤務先なども調べられてしまうかもしれません。
会社に知られたくはないですよね。
絶対に余計なことは言わないようにしましょう。
まずは優良業者の選定を!!
クレジットカード現金化業者を利用すると、
「身分証を悪用されるんじゃないか?」
「身元が分かってしまうと脅されるんじゃないか?」
「個人情報を流出されてしまったら?」
などといった心配をされる方もいますが、通常の営業をしているような業者であれば、そのようなことは一切ありません。
また、金融の審査をされていると勘違いされている方もいますが、そのような意味で提出を求められるわけではありません。
中には、悪質な詐欺業者も存在しますので、そういった業者を騙されないような注意が必要です。
まずは、しっかりと業者の選定を行ってください。
悪徳業者に身分証明書を送ってからでは遅いのです。あとで後悔しないためにも、まずはしっかりと調べてから利用しましょう。
利用者にとって大切なことは、ちゃんと実績のある業者を利用することです。
「クレジットカード現金化」と検索するとたくさんの業者が表示されます。
あまり見かけないような、聞いたことのないような業者を選ばないこと。
様々な比較サイトで上位にきているような業者を利用するのが良いでしょう。
お金に困っていると焦っている場合が多いので、あまり調べずに申込みしてしまう方も多いのです。
調べずにたまたま見つけた業者に申込みしたら、実は悪質業者だったらどうでしょう。
騙されてしまってからでは遅いのです。
口コミや評判サイトなどもチェックして、特徴などを良く調べて、自分に合った優良業者を選ぶようにしましょう。