近年増加傾向にあるクレジットカード現金化サービスですが、それに伴い、詐欺の被害も多発しています。
クレジットカード現金化サービスを利用した詐欺にはいろいろな種類があって、実際に、クレジットカード現金化の利用をきっかけに詐欺の被害にあった事例も多くあります。
もし、これからクレジットカード現金化を利用しようと考えている方、もしくは利用した業者が詐欺じゃないか心配という方は、是非この記事を読み進めてみてください。
この記事では、
- クレジットカード現金化の詐欺の事例
- 詐欺業者を見破るポイント
- 詐欺に遭った場合の対処法
などについて解説します。
クレジットカード現金化の詐欺の事例
クレジットカード現金化の詐欺の手口にはどのようなものがあるでしょうか。
体験談と共に現金化詐欺の事例を紹介していきます。
手数料の名目で高額詐取される
初めて現金化を利用する人は、手数料について把握していない、または知らされていないということもあるようです。
現金化業者のサイトを見ても手数料については記載されていないことがあり、特に知らされずに取引してしまい振込みされてから手数料があることに気付きます。
はじめに、クレジットカードの枠10万円でいくら現金化できるかを聞きました。
その時の見積もりが10万円の買い物で換金率が80%ということでした。
10万円で8万円の現金化ならいいか思ってお願いすることにしました。
しかし、振り込まれた金額は7万円以下になっていました。
連絡して聞いたところ、8万円から振り込み手数料2100円と、商品購入の商品税10%が加算されたという説明でした。
80000円
振り込み手数料:-2100円
消費税:-10000円
——————————–
手取り合計:67900円
これが前もって説明があり同意の元であればまだしも、入金の段階になって初めて知らされるのは納得できません。
しかし、申込の時の規約にそのような書かれているという一点張りで取り合ってはもらえませんでした。
業者ごとに取られる手数料や額も異なりますから悪質な業者を使うと思いもよらない額の手数料が引かれてしまいます。
前述でもご説明しましたが、換金率とは別に、様々な手数料が引かれ、実際の換金率が60%や悪いと50%以下になってしまうこともあります。
さらに、この10万円を分割やリボで支払うなら、「10万円+金利」によって返済していくことになりますから、さらに支出が多くなってしまいます。
キャンセル手数料が取られる
現金化業者によって換金率は異なりますが、できるだけ高換金率の業者に申込みしたいですよね。
ただ、高換金率でも申込み後に業者から手数料がかかり実際に振込みされる額を聞かされてガッカリする人もいるようです。
そこでキャンセルをしようと思って業者に申し出るとキャンセル手数料を支払うよう要求されるというケースがあります。
条件を聞いてから利用するか決めればいいと考えていました。
しかし聞いた条件は思っていたより悪かったので、今回は利用しない旨を伝えました。
すると態度が豹変して、「今から辞めるならキャンセル料を払え」と言ってきました。
怖くなってすぐに電話を切ったのですが、電話番号も知られているし、住所も伝えてしまったあとだったので、その後しばらく電話が鳴ると不安を感じるようになってしまいました。
全く現金化していませんし、サイトから申込みをしただけでキャンセル手数料がかかるなんて納得できませんよね。
しかし、支払わないと、申込み時に送っている個人情報を使って脅してくることもあります。
住所や電話番号を知られてしまっているため、押しかけられたりするんじゃないかといつい相手のペースに乗せられてしまうことになります。
このような悪質な業者に個人情報が知られてしまうと、その後も不安で、ビクビクしながら生活しなければいけなくなります。
カード情報を悪用される
クレジットカード現金化はサービスの性質上クレジットカードの決済手続きが必要になります。
指定された方法でカード決済で買い物をするのですが、悪質な業者の場合、カード情報をスキミングしたり、流出させたりして、カードの不正利用の被害も報告されています。
業者の指定通りカード決済をして、その時は問題なく現金化できてお金も振り込まれました。
しかし、その後カード明細をみると、業者で現金化した分とは別にカードの引き落としがあることがわかりました。
見知らぬ海外の会社からの引き落としで、すぐにカード会社に連絡したところ引き落としをストップしてもらいました。
少ない金額ではなかったのでカード明細を確認しなかったらと思うとゾッとします。
個人情報が闇金などに流される
悪質な業者は闇金などと繋がっていることが多く、現金化で手に入れた個人情報を闇金などに流し、お金を手に入れていることもあります。
現金化の利用後に身に覚えのない会社からDMが届いたり、勧誘の電話がきたりします。
それはお金がらみなど確実に怪しいものですから現金化業者から流された可能性が高くあります。
はじめに住所や連絡先などを色々と聞かれて答えました。
その後、換金率がどのくらいなのか聞いてやっと教えてもらったのですが、あまりいい条件ではないのでその時は断りました。
しかし、その後数日してから、見知らぬ業者から携帯にショートメールが届くようになりました。
内容は闇金のDMのようでした。
無視していると知らない番号から電話もかかってくるようになりました。
怖かったので電話にはでませんでしたが、しばらく電話は続きました。
訴え出ようとも考えましたが、そこから流出した証拠もないし、余計なことをして逆恨みでもされたら嫌だったので、結局は泣き寝入りになりました。
現金が振込みされない
心配になって業者に電話をしてみるとすでに繋がらなくなっていました。
関係機関にも相談したのですがサイトに記載された住所が嘘の情報であることも多くお金が戻ってくる可能性は低いということでした。
一応、被害届はだしましたが、お金が帰ってくる目処はいまもたっておらず泣き寝入りするしかありません。
申込み後は本人確認など様々な手続きがありますが、あまりに簡易的な場合注意が必要です。
優良業者であれば、他人のカードでないかどうか本人確認をきちんと行ったり、手順の説明などをきちんと行い、初回は少々振込みまで時間もかかるものですが、初めから手続きが簡易的ですぐに振込みますなどという場合は悪質業者を疑ったほうがいいかもしれません。
他の詐欺に繋がることもある
現金化業者に申込みしたあと、「審査がなくいい貸付がある」と、闇金などに誘導する「紹介屋詐欺」があります。
最終的には利用すると多額の手数料を取られることになります。
また、「振り込め詐欺」や「保証金詐欺」など、さらに振り込めば現金が増えるなどと持ちかけられ騙されるケースもあります。
複数の業者が組んで利用者を騙そうとする詐欺も増えていますから、怪しい話には注意が必要です。
「お金に困っているならいい業者を紹介する」
と言われてとある雑居ビルに案内されました。
「審査優遇してもらえるように話は通してあるから、手続きしてきて」
と言われて指定される部屋へ入って手続きをしてきました。
建物から出るとさっきの業者の人が待っていて、紹介した手数料と言って2万円支払わされました。
あとから知ったのですが紹介屋というもので、紹介料をと称して手数料を搾取する詐欺だったようです。
信用情報にキズがありブラックの人などは特に甘い話には注意しましょう。
カード会社と繋がっていて融通をきかせてくれるようなことは絶対にありません。
現金化業でもし別の業者を紹介すると言われても決して相手にはしないようにしましょう。
詐欺業者を見破るポイント
詐欺に遭わないためには事前に確認をしておく必要があります。
急な入用だと余裕がなく、すぐに見つけた業者に申込みがちですが、それが詐欺業者であれば元も子もありません。
必ず業者を素性は調べてから利用するようにしましょう。
その際、他の業者と数字を比較するもの大切なポイントです。
業者は利益を上げる手段として、高い換金率を提示して顧客をつかむといった努力もしなければなりません。
そのために行われるキャンペーン情報なども把握しておくと失敗が少なく済むでしょう。
また、業者によっては、特に高額な利用者の場合、その人の足元をみて換金率を提示してくることもあります。
そういった被害を避けるためには、長年の信頼と実績のある老舗を選ぶことも重要です。
信頼と実績のある老舗ならリピーターが多いわけですから、それだけお客様を大切にしていることが分かりますよね。
では、詐欺業者を見破るためにいくつかのポイントをおさえておきましょう。
サイトの作りが雑だったり内容が適当
業者のサイトが分かりやすく、しっかりとした作りになっているかチェックしましょう。
デザインなどもそうですが、サービス内容も分かりやすく書かれているかが重要です。
利用者に分かりやすくきちんと伝わるか、知りたい情報が全て掲載されているかなど少し違った目線でも見てください。
詐欺業者は様々な面でコストをかけずにやろうとするため、手抜き感が否めません。
まず、パッと見て内容に分かりづらさを感じるなら利用をやめておいたほうがいいかもしれません。
詐欺業者のサイトは曖昧に書かれている部分もあり、分かりづらさや見にくさを感じるはずです。
サイトを見たら以下の点を重視してみましょう。
- サービス内容について詳しく書かれているか
- サービスの特徴が書かれているか
- 手順や流れについて書かれているか
- 換金率や手数料について書かれているか
- 会社情報がきちんと正確に書かれているか
誤字脱字が多かったり、長い間修正されないままというのもまともな業者ではない可能性が高いです。
悪質な業者はなにかあるとHPも使い捨てて消えてしまうので、あまりお金をかけずに適当な作りになっていることがあります。
優良業者であれば、リピーターのことも考えて作っていますから、分かりやすく安心感のある作りになっているはずです。
電話対応で高圧的な態度
サイトから申込みすると折り返し電話で、申込み内容の確認や本人確認などの説明があります。
ここで対応の良し悪しによってどのような業者なのか判断できます。
丁寧にどんな質問にもきちんと答えてくれるのが普通ですが、詐欺業者であれば威圧感な態度に現れてきます。
ここでわざと細かくいろいろと聞いてみるのもいいかもしれません。
優良業者のオペレーターなら丁寧に誠意をもって対応してくれますが、詐欺業者なら面倒くさい客だなといった雑な回答だったり、言葉づかいも荒くなったりします。
威圧的な対応の業者であればやめておいたほうがいいでしょう。
あまりにも高換金率な宣伝
できるだけ高換金率の業者に申込みしたいですよね。
95%以上の高換金率を謳っている業者もありますが、あまりに高換金率を謳っている業者は詐欺業者である可能性があります。
高換金率で客をおびき寄せておいて、実際には低い換金率で振込みします。
業者はカードの決済手数料を負担しているわけですから、95%といった高換金率は普通に考えてあり得ません。
利益も出さなければなりませんし、いくら高くても80%台前半といったところでしょう。
クレジットカード現金化の換金率は実際には75%前後から85%程度であることが一般的です。
これ以下であれば詐欺業者かもしれませんが、サイトに表記してある換金率があまりに高換金率であれば注意が必要です。
所在地が正確に表記されていない
業者のサイトには必ず「会社概要」というページが用意されています。
その概要の会社名、住所、代表者名はきちんと書かれていることを確認しておきましょう。
電話番号は携帯電話の番号が記載されている場合は注意が必要です。
詐欺業者はすぐに逃げられるよう使い捨ての携帯番号を利用していることがあります。
それなりに実績のある業者でれば固定電話の番号の一つも表記しているのが普通です。
詐欺に遭った場合の対処法
詐欺に遭わないためのポイントなどをお伝えしてきましたが、もし、詐欺に遭ってしまった場合どうすればいいのでしょう。
被害内容にもよりますので、以下の中から合った対処法をとるようにしましょう。
- 警察に相談する
- 消費者生活センターに相談する
- クレジットカード会社に連絡する
- 泣き寝入りする
クレジットカードが悪用された
脅迫された
個人情報が流出された
他の詐欺などに巻き込まれている可能性がある
もし上記のような場合、警察に相談しましょう。
大事にならないうちに公的機関に助けを求め、指示に従って行動してください。
個人情報が流出された
他の詐欺などに巻き込まれている可能性がある
このような場合、消費生活センターや法テラスなどに相談するようにしましょう。
商品やサービスなど消費生活全般に関するあらゆる相談を受け付けています。
今までの事例を参考に対処法などを教えてくれるでしょうから、どうするべきなのか指示を仰ぎましょう。
クレジットカードが悪用された
心当たりのない額の請求がくるなどクレジットカードが不正に利用されているなら、まずはカード会社に連絡し、カードを利用停止にしてもらうなどの対処が必要です。
現金化で利用したことがカード会社にバレてしまう可能性はありますが、ここは諦めて素直に話しましょう。
現金が振込みされなかった
高額な手数料が取られた
キャンセル手数料が取られた
このような場合は泣き寝入りするしかありません。
どこかへ相談してしまえばカード会社へ話が伝わってしまう可能性がありますから、カードが利用停止にさせられるなど信用情報にもキズがついてしまいます。
お金は騙されてしまいましたが、大事にしないほうが無難かもしれません。
詐欺がなくならないのは法が整備されていないこととクレジットカード現金化の需要があることが挙げられます。
クレジットカード現金化を法で取り締まることができれば現金化業者は減るでしょうから、必然的に詐欺も減少するでしょう。
しかし、現金化業者は古物商にあたり貸金業者ではありません。
古物商は、簡単にいうと古物営業法に規定される古物を業として売買または交換する業者や個人のことで、現金化業者はこの古物商許可があれば営業することができます。
貸金業者ではないため貸金業法など出資法や利息制限法は適用されませんから、貸金業法でいう法定利息を超えた換金率でも現時点では取り締まることはできないというのが実態です。
クレジットカード現金化の利用者が増加している理由の1つに、借入れは年収の1/3までと貸金業法によって決められていることが挙げられます。
すでに1/3まで借入れをしている場合、新たにお金を借りることはできません。
そうすると審査もなく、誰でもお金を手にすることができるクレジットカード現金化が選択肢に入ってきます。
このようなこともありカード現金化の利用者は増加しているのですすが、需要があればそこに飛びつく詐欺業者も増えるという悪循環もあります。
クレジットカード現金化を利用する場合は、利用する業者をしっかり見極めてから申し込むようにしましょう。
安全にクレジットカードを現金化するには?
クレジットカードがあれば急な資金繰りにも使えます。
自分で現金化をすると、カード停止などのトラブルも起こりやすいですが、専門業者に依頼することでカード事故は起きづらくなります。
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