自動車ローンを借りるときは「新しい車だ」といううれしい気持ちでいっぱいで、「返済できなくなったらどうしよう」ということはあまり考えないのではないでしょうか。
実際に自動車ローンが払えなくなって大慌てするケースは少なくありません。
自動車ローンが払えないとどうなるのか
自動車ローンが払えないときの対処法とは
自動車ローン返済の2つの疑問について解説します。
自動車ローンが払えないとどうなるのか
自動車ローンが払えないと、最終的に「車の引き上げ」が行われます。ローン会社に「支払うまで車は使わせません」と持って行かれてしまうということです。
ただ、自動車ローンが払えないといっても、数日遅れた程度で即座に引き上げが行われるかというと、そうではありません。車の引き上げが行われるまでには、ある程度のステップがあるのです。
自動車ローンが払えないときは、次のような流れで自動車の引き上げに至ります。
1.督促
2.再度の督促
3.自動車の引き上げ
流れを見れば分かりますが、いきなり自動車の引き上げになるのではなく、何度かの督促を挟むのが基本です。
自動車ローンが払えないときの督促
自動車ローンが払えないために放置していると、最初に行われるのは督促です。
督促とは、自動車ローンを借りたローン会社からの「返済の促し」のこと。いきなり強固な手段に出るのではなく、「自動車ローンの支払いをお忘れではありませんか」というソフトなところからスタートするのです。
ローン会社としても、お客さんと揉めたいわけではありません。口座への入金忘れなど、本当に忘れている可能性も考えます。ソフトな督促で解決できれば良いというスタンスなのです。
督促は電話や手紙などで行うことが基本です。督促回数や手段（電話か手紙か）などはローン会社によって異なります。
督促でも解決しない場合は、さらに督促状を送付するなど、ローン会社側も「お忘れではないですか」から「忘れているようですので払ってください」にスタンスを変えてくるのが基本です。
ソフトなスタンスで回収できなければ、よりはっきりとした言葉で「自動車ローンを払ってください」と督促するわけですね。
自動車の引き上げとその後の流れ
督促を受けても自動車ローンを払えない場合は、自動車の引き上げが行われます。
「払って」とお願いしているのに、応じてもらえない。それなら、自動車ローンの対象になっている自動車を持って行きますという流れです。
自動車の留置中にローン会社側と相談して支払いに応じれば、自動車を返してもらえる可能性はゼロではありません。ただ、自動車ローンを払えないという事情や払わなかったという事実があるわけですから、ローン会社側に「全額支払って欲しい」などの条件を付けられる可能性がありません。
自動車の方はしばらく留置された後に、ローン会社によって売却されることになります。売却金をローン残金に充当するためです。
売却金がローン残金に足りない場合は、支払いを継続する必要があります。多い場合は清算の後に返金というかたちになるのです。
自動車ローンが払えないときの3つの対処法
自動車ローンを払えないと、最終的に「せっかく買った自動車を持って行かれる」という結果が待っています。悲しい結果を回避するためにも、自動車ローンが払えないときは早めに対処することが重要です。
対処法は3つあります。
1.返済と収支の見直しを行う
2.ローン会社に相談する
3.車を売却する
対処法①返済と収支の見直しを行う
自動車ローンが払えないときは、まずは身近な部分から確認です。返済と収支のバランスを見直しましょう。
車は大きな買い物なので、自動車ローンの返済をしながら交遊費や趣味の支出を好きなだけするということは難しいですよね。趣味などにお金を使い過ぎていないかは、重要なチェックポイントです。
自分の好きなことにお金を使い過ぎていれば、自動車ローンが払えないのは当然の結論。返済と収支の見直しをしてみましょう。
対処法②ローン会社に相談する
自動車ローンが払えないときは、ローン会社へ相談することも方法の1つになります。
ローン会社によっては返済期間や返済額などの見直しをしてくれる可能性があるため、早めに相談しましょう。
無断で自動車ローンを払わないお客さんより、相談してくれたお客さんの方が、ローン会社も好感度を抱きやすいはずです。状況に合わせて、返済のアドバイスも受けられることでしょう。
対処法③車を売却する
自動車ローンが払えないときは、自動車を売却してしまうという方法もあります。
ローン返済中の車は売却できないと思いがちです。中には車の売却が可能なケースがあります。車の名義やローンの種類、規約によって売却の流れや売却の可否が変わってくるため、注意が必要です。
なお、車を売却してもローン返済はなくなりません。車の売却金で自動車ローンの清算ができるか等、チェックしておく必要があります。ローン会社にも相談しておきましょう。
「自動車ローンが払えない！」と慌てないように金策はしっかりと
自動車ローンが払えないと慌てないように、自動車ローンを組む前に返済計画をしっかり立てることが重要です。ただ、収入状況はローン契約後の事情で変わってしまうこともあるため、返済においても柔軟な対処が必要になります。
自動車ローンが払えないときは、3つの方法で対処可能です。
この他に、金策を試みるという方法もあります。金策には副業やクレジットカード現金化などの方法があります。
自動車ローンが払えないときは放置せず、状況に合った方法で対処しましょう。
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