お店でクレジットカードを出しても「使えません」と言われてしまって大慌て。
これは、実際にあり得ることです。不正に利用された疑いがある時は、クレジットカードが止められることがあります。
クレジットカードが止められるケースとは、どんなケースなのでしょうか。クレジットカードが止められた時の対処法と合わせて解説します。
クレジットカードの不正利用被害は増加傾向にある
クレジットカードが不正利用の疑いで止められる。
この「不正利用」というところに、なかなかピンと来ないかもしれませんね。
ニュースでは盛んにクレジットカードの不正被害のニュースや、不正被害防止策が報じられています。しかし、実際に不正の疑いでクレジットカードを停止されたことがあった人でも、実害がなかったのであれば、不正利用はどこか対岸の火事という印象があるのではないでしょうか。不正利用の疑いで停止された経験のない人ならば、なおさら他人事という印象かもしれません。
クレジットカードの不正利用は、対岸の火事でも他人事でもありません。なぜなら、不正利用の被害は増加傾向にあるからです。
一般社団法人日本クレジット協会が平成30年9月28日に発表した『クレジットカード不正利用被害の集計結果について』によると、他人のクレジットカード番号盗用などを中心に不正利用が増えています。平成26年と平成29年を比較すると、不正利用による被害額が倍近く増えている計算になります。
クレジットカードの不正利用は対岸の火事ではありません。クレジットカードを持っているだけで、いずれ自分も被害を受けてしまうかもしれない身近な存在。それこそが不正利用なのです。
クレジットカードの不正利用が疑われるケースは4つ
クレジットカードの不正利用に対して、クレジットカード会社側も対策を講じています。その1つが「不正利用が疑われる時にクレジットカードを停止する」という対策です。
不正利用の疑いがあるケースとは、次のようなケースです。
①同じ店で間を開けず何度も同じような決済に使っている
②過去の不正利用と非常によく似たパターンの利用だった
③距離的に離れた場所で短時間に同じクレジットカードが使われた
④2カ所以上の別々の店で同じクレジットカードがほぼ同じ時刻に使われた
クレジットカード会社側がこのような不正利用の疑いがあるケースを検知すると、カードを停止することがあります。
不正利用検知システムを確立し、不正利用がないか、より厳重に監視するように努めている会社もあります。
不正利用検知システムとは、過去の不正利用パターンを解析して、不正利用ではないかと疑われるケースにおいてカード決済を保留にして警告(アラート)が上がるシステムのことです。
クレジットカード会社側は、クレジットカード不正利用被害の増加に伴い対策を強化しています。
クレジットカードを不正利用していなくても停止されることがある
問題なのは「不正利用の疑いがあったが、まったく不正利用ではなかったケース」です。
普通に使っていても、不正利用と似た使用ケースをなぞってしまうことは、珍しいことではありません。
極端な例ですが・・・。
買い物に行ったらティッシュが安かったので、買ったとします。クレジットカード決済を終えてから、「せっかくだからもう1つ買っておこう」と、また決済をしました。「もう1つくらい買っておいてもいいかな」と思ったので、さらに買いました。当然、クレジットカード決済でした。
このケースは、不正利用ではありません。ですが、不正利用の疑いがかけられる可能性がありますよね。
日常生活において、不正利用だと疑われて止められる」ということは、容易に起こり得ることです。
不正の疑いでクレジットカードが止められたらどのように対処すればいいのでしょうか。
不正の疑いでクレジットカードが止められた時の対処法
クレジットカードを不正利用の疑いで止められてしまった時は、慌てずにクレジットカード会社に連絡を取ることで対処可能です。
クレジットカード会社側は「赤の他人が不正利用しているかもしれない!」と疑ってカードを止めています。間違いなく本人による使用だと確認できれば問題ありません。
クレジットカードも問題なく復活します。
不正の疑いでクレジットカードが止められたらどれくらいで復活する?
クレジットカード会社の混雑状況によってまちまちですが、本人確認などがスムーズに行われれば当日中の復活が可能なことが多いようです。早ければ1時間以内に再び決済に使えるようになります。
不正利用検知などで停止されたケースは慌てずに「連絡」という対処を
クレジットカードの不正利用は増加傾向にあります。そのため、クレジットカード会社側も不正利用検知などで監視を強めています。監視を強くした結果、本人が使用していても、うっかり不正の疑いでクレジットカードが止められるケースがあります。
不正利用検知などでクレジットカードが止められた場合は、慌てず騒がず、クレジットカード会社に連絡しましょう。本人の使用だとカード会社にしっかり伝えれば、クレジットカードは復活します。
不正利用の可能性を検知してクレジットカードが止められる。
これを逆に考えると、クレジットカード会社が利用者を守るためにしっかりガードしているということでもあります。
安心してクレジットカードを活用してくださいね。