車の車両代金をクレジットカードで支払うことは可能です。
ただし、対応は販売店によっても違うので、結局のところ「聞いてみないとわからない」というのが実情です。
例えば、トヨタS&D西東京など一部の販売店では、頭金や車両代の一部をクレジットカード払いできますし、自社発行のクレジットカードでさらに高額な支払いができるようにしている販売店もあります。
一方、日産は自社カードであっても、頭金も含め車両代のクレジットカード払いは受け付けていません。
また、新車販売店と中古車販売店でも対応は違っています。
今回は、自動車の頭金や車両代金をクレジットカード払いににできるかどうかについて詳しく解説していきます。
自動車購入にクレジットカードは使える?
車をクレジットカードで購入できればポイントも大量に獲得できそうですし、支払い日も後回しできるなどメリットがありそうです。
しかし、どこの販売店でもクレジットカードが使えるわけではなく、対応は販売店次第で、使えないお店が多いのも事実です。
その理由の1つにはカード決済手数料が関係しています。
お客がクレジットカードを利用するとお店側はカード会社へ決済手数料を支払います。
一般的にはクレジットカードの決済手数料は、利用者ではなくお店側が負担しなければならないので、高額な車を決済すると手数料も高額になってしまいます。
カードの種類にもよりますが、決済手数料は3%~5%が相場なので、例えば100万円の車をクレジットカードで購入すると、3万円~5万円がかかることになります。
300万円なら、9~15万円ほどかかるので、販売店の負担はかなり大きいものになります。
車の頭金をクレジットカード払いにできる?
全額カード払いは難しいにしても、頭金など車両代の一部をクレジットカード払いで受け付けている販売店は少なくありません。
以下はトヨタS&D西東京の例ですが、TS CUBICなら50万円、それ以外のカードでも30万円(車両代が10万円迄、車両代以外が30万円迄。)までクレジットカードの利用を受け付けています。
カード種類 | 利用上限額 | 支払い方法 |
---|---|---|
TS3カード | 50万円 | 1回払い、2回払い、 ボーナス払い リボ払い 回数指定分割 |
レクサスカード | 50万円 | 1回払い |
VWカード | 30万円 | 1回払い |
JCB | 30万円※ | 1回払い |
VISA | 30万円※ | 1回払い |
Mastercard | 30万円※ | 1回払い |
AMERICAN EXPRESS | 30万円※ | 1回払い |
UFJ Nicos | 30万円※ | 1回払い |
Diners Club | 30万円※ | 1回払い |
※車両代は10万円まで、車両代以外の利用は30万円までできます。
また、車両代金に関わらず、整備代や保険料など自動車関連の費用でクレジットカードを使うことができます。
商品 | サービス内容 |
---|---|
車両代 | 車両代(諸費用、税金、付属品代等含む) |
修理・点検代 | 車検代金(諸費用、税金含む)、整備代、部品代等 |
情報通信代 | 携帯電話端末と周辺機器代金 |
JAF代 | 入会申込金、年会費 |
自動車保険料 | 初回一括払い、長期分割(一部の保険)等 |
TOYOTAの自社カードであるTS CUBICカードなら他のカードに比べて上限額が高く、支払い方法も選択できます。
ただし、必ずしもどこのディーラーでも車両本体の支払いにクレジットカードが使えるわけではありません。
車両代全額をクレジットカード払いにできる販売店も
車両代を全額をクレジットカード払いにできる販売店もあります。
例えば、ネッツトヨタ栃木では「TS CUBIC CARD」で全額車両代金をクレジットカードで支払えるようにしています。
TS CUBIC CARDで支払うことによって分割払いもできて、月々の負担が少なく車両を購入できますし、ポイントもつきます。
例)200万円の車を購入する場合のポイント付与率
まず、頭金50万円をTS CUBIC CARDで支払うと5,000ポイントゲットできます。(1000円につき10ポイント。対象となる金額は販売店により異なる)
残金150万円もTS CUBIC CARDで支払えば、さらに3,000ポイントゲットできます。(1,000円につき2ポイント。)
合計8,000ポイントが付与されます。
TS CUBIC CARDにも上限額がありますが、カードの限度額が車両代全額に満たない場合は、カードの枠を車両代に応じて限度額の一時引き上げすることもできます。
ただし、限度額の一時引き上げも、カード作成もトヨタファイナンスの審査を通過しなければなりません。
メーカー系の信販会社なので比較的審査は緩めですが、クレジットカード審査にであることに変わりはないので、無職や信用情報が傷があると審査落ちする場合もありえます。
自社発行のカードなら車両代金を支払える?
トヨタに限らず、自動車メーカーやディーラーでは自社ブランドのクレジットカードを発行していて、自社発行のカードでのみ車両代金の支払いに使うことができるようにしている場合があります。
対応はメーカーや販売店によっても異なります。
ディーラー | カード利用 | 決済上限 | 使えるカード | 利用に関して |
---|---|---|---|---|
トヨタ/ダイハツ | 〇 | 30万円~50万円 店によって全額もOK |
TOYOTA TS CUBIC CARD | 頭金だけでなく全額カード払い できることもある |
日産 | ✕ | ✕ | 日産カード/NISMO CARD | 車両購入はNG |
ホンダ | 〇 | 40万円 | Honda Cカード | カード払いの交渉ができる |
マツダ | 一部店舗は不可 | 店舗による | マツダ M’Z PLUSカード | 車購入は各販売店に相談の上 |
スズキ | 〇 | 30万円 | SUZUKI CARD | 車両購入は交渉次第 |
三菱 | 一部店舗は不可 | 店舗による | Diaカード | 新車・中古車の購入 部品・用品の購入 車検・点検整備などで使える |
スバル | ✕ | ✕ | スバルカード 新規発行終了 |
車両購入は不明 整備費や部品購入に使える |
車両代金自体が高額ということもあって、全額クレジットカード支払いにできることはまれで、どちらかと言えば、車検代、整備費、部品代などの付属費用をクレジットカード支払いにするのがメインとなっています。
なお、大きなシェアを誇る日産では自社カードであっても車両購入はできません。
車両代金をクレジットカード払いできるかどうかは店舗による
同じメーカーの販売店でも、車両代金をクレジットカード払いできるかどうかは販売店ごとに異なります。
同じメーカー系列なのになぜ対応が異なるのかというと、メーカーとディーラーの関係に理由があります。
メーカーは車の開発や製造を行う会社で、トヨタ、日産、ホンダなどが挙げられます。
ディーラーはメーカーと契約してメーカーの車を消費者に売っている「正規販売店」です。
この正規販売店はそれぞれ独立した別会社であることが多いので、ディーラーによってクレジットカード利用に対する対応が異なるのです。
プレミアム度の高いカードなら支払える場合も
同じ用に自動車メーカー系のクレジットカードでも、例えば「レクサスカード」などのプレミアム度の高いカードだと高額な車両代をクレジットカードで支払える場合があります。
レクサスカードだと限度額が1,000万円つくこともあり、車両代金をクレジットカード一括で購入することも可能です。
ディーラーも自社カードなら支払う決済手数料が低く抑えられるので、例外的にOKとしているところも多いようです。
ただし、カード払いで車を購入すると、自動車価格自体の値引きがなかったり、そもそもカードの年会費が高いため、実質的には回り回って決済手数料分くらいは負担させられているのと変わりないかもしれません。
とは言え、ポイントも付きますし、キャッシュバックがもらえることもあるのでタイミングによっては得できるかもしれません。
中古車販売店だとクレジットカードが使える?
中古車販売店だとクレジットカード利用の対応にも違いが出てきます。
「ディーラー系の中古車販売店」と、その他の「独立系中古車販売店」のクレジットカード対応状況を見てみましょう。
ディーラー系中古車販売店のクレジットカード対応
販売店 | カード利用 | 決済上限 | 使えるカード |
---|---|---|---|
トヨタ/ダイハツ U-car |
〇 | 30万円~50万円 店によって全額もOK ※頭金だけでなく全額カード払い できることも |
TOYOTA TS CUBIC CARD |
ホンダU-select | 〇 | 40万円 | Honda Cカード |
三菱U-car | △ | 不明 | Diaカード |
マツダU-car | △ | 不明 | マツダ M’Z PLUSカード |
スズキU’s STATION | 〇 | 30万円 | SUZUKI CARD |
トヨタ、ホンダ、SUZUKIの中古車店は自社のクレジットカードを使えるところが多く、頭金や手付金などとして費用の一部をクレジットカードで払えるようになっています。
独立系中古車販売店のクレジットカード対応状況
では次に、それ以外の独立系中古車店のクレジットカードの対応状況をみてみましょう。
販売店 | カード利用 | 決済上限 | 使えるカード |
---|---|---|---|
アップル | 〇 | 不明 | 各種OK |
ビッグモーター | ✕ | – | – |
カーセブン | ✕ | – | – |
ガリバー | ✕ | – | – |
カーセンサー | 〇 | 不明 | 各種OK |
アップルとカーセンサーはクレジットカードが使えます。
金額にもよりますがクレジットカードの上限までは使えるようです。
また、QRコード決済をいち早く取り入れている中古車店もあるので、QRコード決済の支払いにクレジットカードを設定しておけば間接的にクレジットカード払いが可能です。
ただし、QRコード決済の上限額はせいぜい10万円とかその程度なので、あくまでも頭金や手付金の支払いに限られそうです。
車をクレジットカードで買う場合の注意点
車をクレジットカード購入する際に注意すべきことがありますので、カード払いを検討する人は事前に理解しておきましょう。
決済手数料が取られてないか確認する
車両代金は高額なので決済手数料も高額です。
クレジットカード支払いが出来ても、決済手数料を利用者負担にする販売店もあります。
クレジットカードのポイントが付いたとしてもそれでは意味がないので、見積もり書などで「カード決済手数料」名目の費用が入っていないか事前に確認しておきましょう。
カードの利用限度額に引っかからないか注意する
クレジットカードの利用限度額の枠が100万円あったとしても50万円分をすでに使っていれば、残り50万円分しか決済できません。
また、枠があっても高額な決済はカード会社側で制限がかけられている場合もあります。
車を購入するならカード会社へ事前に確認をして、決済する予定の金額を伝えた上で、必要に応じて一時的な増枠を申請することも検討しましょう。
利用目的も申請しなければなりませんが、車両購入であれば審査も通りやすいはずです。
カード会社によっては車両代金の全額分を増枠してもらえることもあります。
分割・リボ払いの利息は高い
クレジットカードには分割払いやリボ払いといった便利な支払い方法がありますが利息は高額です。
高額な車両費用をの利息となるとなおさらですので、極力利用しないことをおすすめします。
クレジットカードの分割払いやリボ払いの利息が12%~18%というのが一般的なので、車両代金150万円をクレジットカードの24回払いにしたら、車購入とは別に、カード会社へ25万円くらいの支払いをすることになります。
クレジットカードの分割払いやリボ払いを使うくらいならマイカーローンなどディーラーで推奨しているローンを利用したほうが断然金利も安く、自己負担額が少なくて済みます。
車をクレジットカードで購入できるとしても、そのメリットはあくまでもポイント獲得目的で、支払いの繰延べ効果も無利息で利用できる1回払い〜2回払いの範囲が前提と考えておきましょう。
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