クレジットカードを持っていると「現金を急いで用意したい」「手持ちがないけれど、買い物しなければならない」といったお金の緊急時に役立ってくれます。頼れる助っ人として活躍してくれることでしょう。
ただ、クレジットカードはいかなる場合でも発行してもらえるわけではありません。利用に際しても、ルールに則った利用が必要になります。
クレジットカードに関するルールの1つ「総量規制」についてお話します。クレジットカードと総量規制の関係を知り、正しく活用しましょう。
総量規制とは「借り入れのルール」である!
総量規制は、消費者金融やクレジットカード会社、信販会社などの貸金業者がお客さんに対してお金を貸す時のルールです。内容は「年収の3分の1を超える貸し付けをしてはいけません」というものになります。
たとえば、年収が180万円の人が「お金を貸してください」と貸金業者に来たとします。この人は「100万円必要です」という希望を出しました。100万円貸してしまうと、3分の1をあっさり超えてしまいますね。
貸金業者は、この人に100万円貸すことは原則的にできません。このケースでは単純計算で60万円までという結果になります。
どうして借り入れが規制されてしまうの?
「お金が必要なのだから、必要なだけ貸してくれればいいのに」と思いますよね。どうして総量規制で制限をかけてしまうのでしょうか。これには深い理由があるのです。
お金をどんどん貸してしまうと、返済ばかりが膨らんで生活が破綻してしまいます。また、貸金業者がどんどんお金を貸してしまうと、多重債務者が増える可能性が高くなります。
金融庁のまとめによると、多重債務者のピークは2007年でした。総量規制などのルールを設けることにより、多重債務者は減少傾向となっています。2016年5月24日の日本経済新聞では、ピーク時より7%も多重債務者が減ったと報じられています。
多重債務者を増やさないため。そして、借りた人が生活に困窮しないため。総量規制は必要だという方針です。
なお、総量規制は会社をまたいでも適用されます。1社につき3分の1まで借りられるのではなく、貸金業者全体で3分の1までの借り入れになります。
クレジットカードと総量規制の関係とは?
クレジットカードをよく利用している人や、これから作ろうと考えている人は、クレジットカードと総量規制の関係が問題になります。クレジットカードは総量規制にどのような影響を受けるのでしょうか。
クレジットカードの審査への総量規制の影響
クレジットカードの審査に総量規制が関係してくる場合があります。
総量規制で規制されるぎりぎりまで借り入れをしている人は、クレジットカード会社側が「この人がキャッシングで借り入れをすると、借り入れの合計額が年収の3分の1を超えてしまう」と考えて審査を通過させない可能性があります。
また、総量規制での規制ぎりぎりまで借りている人は、返済に苦労しているのではないかとクレジットカード会社側は想像することでしょう。
クレジットカード利用額は1カ月分まとめて口座引き落としになります。つまり、クレジットカード会社側の立て替え払いです。「立て替え払いしても、お金が返ってこないのではないか」と考え、審査を通過させない可能性も考えられます。
ショッピング枠に総量規制の影響はあるのか
総量規制は全ての借り入れや金融サービスに影響を与えるわけではありません。
クレジットカードのショッピング枠は、基本的に総量規制の対象外です。年収が180万円の人は、全てのクレジットカードを合わせてショッピング枠が年収の3分の1を超えてはダメというルールはありません。
クレジットカードのショッピング枠の他にも、銀行や信用金庫からの借り入れなどは総量規制の対象外になります。高額の借り入れの代表格である住宅ローンも対象外となっています。
キャッシング枠は総量規制の影響を受けるの?
ショッピング枠が総量規制の影響を受けないのに対して、キャッシング枠は総量規制の対象になります。
キャッシング枠は、お金を借りることができる枠です。総量規制の主な対象は貸金業者からの借り入れです。総量規制で規制を行う意味を考えても、まさに対象という感じですね。
借り入れの多い人がクレジットカードを申し込む時の注意点
クレジットカードを申し込む時のキャッシング枠の記載に注意が必要です。
キャッシング枠がある=借りる可能性がある ということです。年収の3分の1ぎりぎりまでお金を借りていてさらにクレジットカードのキャッシング枠で借りる可能性がある。これでは、総量規制の面から、クレジットカードの発行が難しくなるのではと考えられます。
キャッシング枠は「不要」「ゼロ」でもクレジットカードの申し込みが可能です。借り入れの多い人は、キャッシング枠をゼロや不要で申し込んでみてはいかがでしょう。
この方法で審査を通過できるという絶対の保証はありません。ですが、クレジットカード会社に「借りるつもりはありません。私が必要なのは、ショッピング枠です」とアピールすることができます。
クレジットカードと総量規制の関係を知って有効活用を
クレジットカードのショッピング枠は総量規制の対象外ですが、キャッシング枠は対象です。クレジットカードは1枚にショッピングの決済機能とキャッシング機能が同居しているため、注意が必要です。
総量規制やクレジットカードとの賢いお付き合いを常日頃から考えておきましょう!
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